大阪で経営の相談先を探していると、経営コンサル会社と税理士事務所のどちらに頼むべきか迷う場面が出てきます。数字を持っているのは税理士、経営の打ち手を出すのはコンサル、という住み分けが曖昧だからです。本記事では、税理士に経営コンサルを頼むという選択肢について、依頼先を選ぶ基準と、実際にどう関わることになるのかを整理します。

この記事の結論:経営コンサルを税理士に頼む最大の利点は、決算書という事実を持っている相手が打ち手を出すことです。ただし、税理士なら誰でもできるわけではありません。見極める基準は「毎月、社長と会って(またはオンラインでつながって)数字を挟んだ議論をする体制があるか」の一点です。当法人は毎月必ず社長とお会いできる、もしくは毎月Zoomでつながれる会社に限ってコンサルをお受けしています。大阪に拠点がありますが、対応エリアは限定していません。

大阪で経営の相談先を探すときに迷うこと

大阪で経営コンサルの依頼先を検討する中小企業経営者が見る大阪駅周辺の街並み
相談先の選択肢は多いが、判断の基準がはっきりしない

相談先が見つからないのではありません。選択肢は多いのに、選ぶ基準がないというのが実際のところです。まずは、よくうかがう3つの迷いを整理します。

コンサル会社と税理士のどちらに頼むべきか分からない

経営コンサル会社は打ち手の引き出しを持っています。一方で税理士は自社の決算書を持っています。この2つが別々の相手に分かれていることが、判断を難しくしています。コンサル会社に相談すると「まず数字を見せてください」から始まり、決算書を渡して読み解いてもらう時間が必要になります。逆に税理士に経営の相談をしても、申告の話に戻ってしまうことがあります。数字を持っている相手が打ち手まで出せるなら、その往復は要りません。どちらが優れているという話ではなく、自社が今ほしいのはどちらの機能なのかを先に決める必要があります。

顧問税理士に経営の相談ができていない

2つ目は、すでに顧問税理士がいるのに経営の相談ができていない、という状態です。試算表は毎月届く。決算も申告も問題なく進む。それでも「この数字をどう受け取ればいいのか」を一緒に考える時間がないという声は非常に多くいただきます。これは担当者の能力の問題というより、税務顧問の契約範囲に経営の相談が入っていないことが原因です。契約に入っていない仕事は、当然ながら時間も割かれません。ここを分けて考えられると、選択肢が一気に増えます。

会って話せる相手がいい、という感覚は正しいのか

3つ目が「できれば会って相談したい」という感覚です。オンラインで完結する時代にあえて会うことに意味があるのか、と迷われる方もいます。結論から申し上げると、この感覚は正しいと考えています。経営の相談は、資料に書かれていない部分にこそ本質があります。手振りや言葉の強弱といった、文字にならない情報から「本当に困っていること」が見えてくる場面が実際にあります。ただし、会うことそのものより重要なのはその頻度です。年に1度会うより、毎月つながっているほうが経営は動きます。

なぜ「税理士に経営コンサル」が選択肢に入らないのか

そもそもこの選択肢が知られていません。理由は経営者側ではなく、提供する側の事情にあります。

多くの事務所で、経営支援が契約の「おまけ」だから

多くの税理士事務所のサービスは「税務顧問+財務アドバイス」までです。経営の相談に乗ることはあっても、それは税務顧問に付帯するサービスという位置づけになっています。付帯である以上、そこに専任の時間や体制が割かれることは稀です。結果として「相談すれば答えてくれるが、体系立てて伴走してもらう形にはならない」という状態になります。経営支援そのものに対価をいただき、責任を負うという契約の形が知られていないことが、選択肢から外れている最大の理由です。

過去を整える仕事と、未来を設計する仕事は別だから

税務申告と経営コンサルは、そもそも仕事の性質が違います。決算と申告は「確定した過去」を正確に整える仕事であり、事業計画や資金繰りは「これから起きること」を設計する仕事です。必要な知識も進め方も、かける時間の性質も異なります。この違いが説明されてこなかったため、両方を「税理士の仕事」と一括りに捉えてしまい、片方の印象でもう片方まで判断されてしまうことになります。申告が正確であることと、経営の相談相手として機能することは、別の話です。

地域で選ぶべきか、内容で選ぶべきかが整理されていない

3つ目は、選び方の軸そのものです。「大阪 税理士」で探すと事務所は無数に出てきますが、地域は絞り込みの条件にはなっても、選ぶ理由にはなりません。近いことより、毎月時間を取ってもらえるかどうかのほうが、経営には効きます。一方で、まったく会えない相手では踏み込んだ話になりにくいのも事実です。見るべきは距離そのものではなく、その距離で「毎月つながり続けられるか」です。

✅ 自己診断:あなたの会社はいくつ当てはまりますか?

  • 試算表は届くが、その数字について話す時間が毎月ない
  • 経営の相談を、社内の誰にもできていない
  • 事業計画を一緒に作ったことがない
  • 顧問契約にどこまで含まれているかを書面で確認していない
  • 幹部の給与・採用・値上げを、数字の裏付けなく決めている
  • 銀行対応について相談できる相手がいない
  • 相談先を探したいが、何を基準に選べばよいか分からない

3つ以上当てはまる場合、経営判断に必要な材料が揃わないまま意思決定が進んでいる可能性があります。

依頼先を見極める3つの基準

大阪の税理士に経営コンサルを相談する中小企業の経営者と担当者の面談
選ぶ基準は、地域よりも「関わる頻度」と「契約の形」

税理士に経営コンサルを頼むなら、次の3点を確認してください。この3つが揃わない相手は、経営の伴走相手にはなりにくいというのが実感です。

基準1:毎月、社長と直接つながる体制があるか

最も重要な基準です。経営は毎月動くため、関わる頻度が年数回では追いつきません。試算表を送って終わりではなく、毎月時間を取って数字を挟んだ議論ができるか。ここを最初に確認してください。訪問でもオンラインでも構いませんが、「毎月、社長本人と話す時間が契約に含まれているか」は必ず聞くべきです。担当者が毎月来ていても、話す内容が記帳の確認だけであれば、経営の相談にはなりません。頻度と、その時間に何をするかの両方を確認します。

基準2:契約が税務顧問と分かれているか

2つ目は契約の形です。経営コンサルが税務顧問の付帯サービスなのか、独立した契約なのかを確認してください。独立した契約であれば、その仕事に対して時間と責任が割かれます。付帯であれば、優先されるのは申告業務です。あわせて、いまの顧問税理士を変える必要があるかどうかも確認しておくとよいと思います。契約が分かれているなら、税務顧問はそのままに経営コンサルだけを別の相手に頼むこともできます。この点を知らないために相談自体をためらう方が非常に多くいらっしゃいます。

基準3:数字を根拠に「意見」を言ってくれるか

3つ目は、相談の中身です。数字の説明だけで終わる相手か、その数字をどう受け取るべきかまで意見を言う相手かを見てください。たとえば原価率が前年より上がっているとき、「上がっています」で終わるのか、「上がっていますが、受注が増えて外注に出した結果であれば話は別です。社長のイメージと合っていますか」まで踏み込むのか。数字は見れば分かります。必要なのは、その数字を何と受け取ればいいのかという判断材料です。初回の相談でこの差は見えます。

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実務ポイント|私たちがお受けする条件と、月次でしていること

毎月の試算表を挟んで経営課題と次の一手を議論する経営者と税理士
受任の条件は「毎月、社長とつながれること」

ここからは、当法人が実際にどうしているかをお伝えします。方針をはっきりさせておいたほうが、合う合わないの判断がしやすいと考えているためです。

受任の条件は「毎月、社長とつながれること」だけ

当法人が経営コンサルをお受けする条件は明確です。訪問できる先、もしくはZoomで毎月必ず社長と連絡が取れる先に限らせていただいています。理由は単純で、月に一度も話せない関係では伴走にならないからです。毎月必ずお会いすることで、「自社の課題を解決するために何をすべきか」を毎月考える状態が生まれます。この積み重ねが、意思決定の速さと関係の深さにつながります。逆に言えば、この条件さえ満たせれば、地域は問いません。

大阪に拠点はありますが、エリアは限定していません

当法人は大阪市に拠点があり、実際のところ関西のお客様が多くなっています。ただし対応エリアを関西に限定してはいません。コンサルティングでお付き合いのある会社には、名古屋・浦和・中野・岡山・四国など遠方の企業も含まれます。訪問だけでなく、ご来社いただくケースも多くあります。オンラインで毎月つながることに問題がなければ、距離は障害になりません。「大阪だから選ぶ」必要はなく、「毎月つながれるから選ぶ」と考えていただくのが実態に近いと思います。

会ってお話しするときに、必ずしていること

「会って相談したい」とおっしゃっていただいた場合は、しっかり時間を取り、世間話をしながら社長の考え方を掴むところから始めます。いきなり資料を開くことはしません。会って話すときは、手振りや言葉の強弱といった、資料に表れない情報から、いま本当に課題に感じていることを見極めます。数字の話に入るのはその後です。順番を逆にすると、社長が本当に気にしていることではなく、数字の中で目立つものだけが議題になってしまいます。

月次で、実際に何を議論しているか

ご契約後は毎月、担当者が社長と1時間半から2時間ほど時間を取ります。進め方は決まっていて、まず前回の議事録をもとに社長の変化と現在の課題をうかがいます。いきなり数字を開くことはしません。肌感覚をすり合わせてから資料に入ります。計画とのズレを見つけたら「なぜその差が生まれたか」を切り分け、季節変動のように原因が明確なものは深追いせず、自社でコントロールできる数字のズレに絞ります。最後に「社長に決めていただくこと」と「次回までに実行していただくこと」をまとめてお渡しします。継続的な確認が必要な案件は2週間に1回の頻度でモニタリングし、実行されるところまで伴走します。

ここまでが、依頼先を選ぶうえで共通してお伝えできることです。ここから先は、御社の決算書と、いま何に困っておられるかが分からないと、そもそも経営コンサルが必要な状況なのかどうかも申し上げられません。いまの顧問税理士に依頼の仕方を変えていただくだけで足りる場合もあります。同じ年商でも、組織の状態と資金の状態によって必要なものは大きく変わります。

よくある質問(FAQ)

大阪以外の会社でも依頼できますか?

できます。当法人は大阪市に拠点がありますが、対応エリアは限定していません。名古屋・浦和・中野・岡山・四国など遠方の会社ともお付き合いがあります。条件は「毎月必ず社長とお会いできる、もしくはZoomでつながれること」のみです。

経営コンサルを税理士に頼む利点は何ですか?

決算書という事実を持っている相手が打ち手を出せることです。コンサル会社に依頼する場合、まず数字を渡して読み解いてもらう時間が必要になります。数字を把握している相手であれば、その往復を省いて課題の議論から始められます。

いまの顧問税理士を変える必要がありますか?

ありません。経営コンサルは税務顧問とは別の契約としてお受けできます。記帳と申告はいまの先生のまま、経営の設計と月次の意思決定支援だけを別の相手に頼む形が可能です。いまの先生にお伝えいただく必要もありません。

月にどれくらいの時間が必要ですか?

月次の面談で1時間半から2時間ほどをいただいています。継続的な確認が必要な案件については、2週間に1回の頻度で進捗を確認する場合もあります。訪問・ご来社・オンラインのいずれでも対応可能です。

まず何から相談すればよいですか?

整理してから相談する必要はありません。「利益は出ているのにお金が残らない」といった漠然とした感覚のままで構いません。30分の無料経営診断で、何を解決すべきかを一緒に整理し、次の一手をお持ち帰りいただきます。決算書のご準備は必須ではありません。

まとめ

大阪で経営コンサルの依頼先を選ぶとき、見るべきは地域ではありません。要点を整理します。

  • 税理士に頼む利点は決算書という事実を持っている相手が打ち手を出せること
  • 見極める基準は3つ。①毎月社長とつながる体制 ②税務顧問と分かれた契約 ③数字を根拠に意見を言うか
  • 当法人の受任条件は「毎月必ず社長とお会いできる、もしくはZoomでつながれること」のみ
  • 大阪に拠点はあるが、対応エリアは限定していない(遠方の会社とも継続的にお付き合いがある)
  • 月次面談は1時間半〜2時間。必要な案件は2週間に1回のモニタリングで実行まで伴走する

相談先を決めないまま1年が過ぎると、その1年分の決算書が確定し、選べる手は減っていきます。判断を後ろにずらすほど選択肢は狭くなります。整理してから相談するのではなく、整理するために相談するとお考えください。

【無料経営相談のご案内】ご来社・オンラインのどちらでも承ります。 決算書がなくてもお話しできます。何を解決すべきかを一緒に整理し、30分で「次の一手」までお持ち帰りいただきます。現在の顧問税理士との関係を壊さない進め方もお伝えしますので、いまの先生にお伝えいただく必要はありません。相談は無料・秘密厳守で、相談だけで終えていただいて構いません。強引な勧誘は一切いたしません。
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監修者 Actvision税理士法人 代表社員税理士 塩谷宣弘

監修者

塩谷 宣弘(しおたに のぶひろ)|Actvision税理士法人 代表社員税理士(近畿税理士会所属)/Actvision Consulting株式会社 代表

28歳で税理士試験に合格。KPMG税理士法人にてM&Aタックスアドバイザリーグループに2年、インターナショナルコーポレートタックス部に2年在籍し、M&A税務と国際税務に従事。32歳でActvisionグループを創業し、銀行融資支援に特化して開業5年で従業員35名規模の税理士法人へと成長させる。融資支援歴12年。船井総合研究所の創業融資セミナーで講師を務めるほか、信用金庫の勉強会で創業融資の実態を講演。自社の組織課題と再建を経験し、マネジメント改革で離職率・組織力・営業力を回復させた実績を持つ。現在は「中小企業経営者の唯一無二のパートナーになる」を理念に、顧問先200社を支える税理士法人を母体として、2年で20社以上のコンサルティング契約・延べ70社の事業計画策定に携わり、理念経営・ビジネスモデル策定・経営管理・人事戦略・財務戦略を横断する中小企業特化のコンサルティングを提供している。(実績数値は2026年8月時点)

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最終更新:2026年8月